丹沢・塔ノ岳は「とうのだけ」か「とうがたけ」か?

 丹沢のメインコース表尾根の最高峰「塔ノ岳」は最近ではそのまま「とうのだけ」と言われているようでインターネットではほとんどこの読みになっています。でも私が初めて山歩きを始めた40数年前には「とうがたけ」が一般的でした。現在でも古くからの地元の人は「とうがたけ」といいます。一体どっちが正しいのだろうかと疑問に思っていました。
 そこで古い地図を見てみると明治、大正、昭和初期の地図には塔ノ岳は「塔嶽」蛭ヶ岳は「蛭嶽」と表記されており二ノ塔、三ノ塔の表記はありません。しかし今の国土地理院の地図は「蛭ヶ岳」、「塔ノ岳」になっています。いつから変わったのか調べたのですが不明です。私の記憶では登山を始めたころの地図では塔ノ岳は「塔ヶ岳」と書いてあったように記憶しています。深田久弥の日本百名山の丹沢山に掲載の地図にも「塔ヶ岳」と記され、文中でも当然「塔ヶ岳」が使われています。また「山名辞典」にも塔ヶ岳{塔ノ岳)となっています。
 子供のころ台所の引き出しに「ノツヲ」と書いてありましたがこれはカツオ節のことでした。昔は「か」を「ノ」と書いていたようです。同じように「ケ」も「カ」あるいは「ガ」と読んだり「コ」と読み、こちらは今でも時々使われています。
 いつ、なぜ「塔ノ岳」と表記されるようになったかわかりませんが、少なくとも「とうのだけ」と呼ばれるようになったのは国土地理院の地図に「塔ノ岳」と表記されてからのようです。地元では「とうがたけ」と呼ばれてきましたので私はこちらの呼び方を尊重したいと思います。
Zak
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