何のための軽減税率?

 自民党と公明党との間で食品の軽減税率を導入するのしないのから始まって、結局加工食品までということで決着したようです。公明党は、この軽減税率は国民の負担軽減のため絶対に必要だと主張していましたが、一体これでどれだけ負担が軽減するのでしょうか?
 単純に計算すると、税収減が1兆円、世帯数が5000万世帯。割り算をすれば1世帯当たり年間2万円、1日あたりだと55円です。標準世帯では月の食費が7.1万円ですから減税額は年間1.7万円、1日当あたりだと46円です。

 1日50円前後のために、公明党は憲法違反までして国民の多くが反対した安保法案に賛成し、戦争の危険性や日本の若者や他国の人の命を引き換えにし、日本の財産でもある多くの国からの信頼をも失おうとしています。しかも減収分はどこかで埋め合わせをしなければなりません。まさか、政府が無駄や身を削る節約をするとは考えられませんので、結局福祉の切り下げや負担増になるでしょう。これでは何のための負担軽減かわかりません。

 公明党を支持する多くの人も、戦争の危険性や若者の命とひきかえにしてまで、わずか1日50円の軽減税率の導入を望むのでしょうか。単純に税金が増えないのはうれしいと思うでしょうが、政治家がするべきことは正しいことを国民に説明し納得してもらうことではないのでしょうか。

 これまで軽減税率の導入の議論の中で貧困世帯へ一律に補助金を配布するという案がありましたが、私は軽減税率よりこれを実行するほうがいいのではないかと思います。日本にはおよそ1000万世帯の貧困家庭があるといわれています。今回の軽減税率導入の財源1兆円を1000万世帯に配れば、1世帯当たり10万円になります。もちろん世帯人数での調整は必要ですが。
 1世帯1日50円(一人1日15円)を貧困家庭のために寄付すると考えれば決して負担とは感じないと思います。手続きも簡単で、税の本来の目的にも合致するのではないでしょうか。
Zak
Posted byZak

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