オドリコテンナンショウ

 だいぶ以前に丹沢山中で珍しいテンナンショウを見かけましたが図鑑で調べても特徴が一致するものが見当たりません。ユモトテンナンショウに葉の特徴などが似ていたのでユモトテンナンショウの奇形かなと思っていました。

 昨年再び別の場所でこれと似たテンナンショウに出会いましたが個体数も多く、外見はとてもよく似ているのでおそらく同じ種類と思われます。しかし図鑑やネットを調べても一致するものが見当たりません。そんなとき前年発刊された神奈川県植物誌2018年版を見ていると、神奈川県にオドリコテンナンショウがあるということがわかりました。それまでオドリコテンナンショウの情報はほとんどなく、伊豆半島にしかないものとばかり思っていました。

 撮影した写真の特徴と記述を照合するとほぼ一致します。ただ神奈川県植物誌2018年版では「偽茎開口部が襟状に広がって波を打つ」とあるのですが、写真を見ると少し開いているようですが確信が持てませんでした。

 そこで今年再びオドリコテンナンショウを探しに丹沢山中へ行ってきました。ところが昨年見られたところには全その姿はありません。昨年の台風で消滅してしまったのか、それとも盗掘されてしまったのかとがっかりです。でもあきらめず他を探してみるとやっと数株見つけることができ、疑問だった偽茎開口部の確認もでき、やっとオドリコテンナンショウであるという確信を持つことができました。

 これまでオドリコテンナンショウは伊豆半島に産するると言われてきましたが、丹沢以外にも箱根や富士山周辺でも見られるようで意外と広範囲にあることがわかりました。

【オドリコテンナンショウ】

オドリコテンナンショウ

オドリコテンナンショウ

【花序】

)オドリコテンナンショウ の花

付属体

【偽茎開口部】

偽茎開口部
神奈川県植物誌2018年版記載の特徴と一致する。

偽茎開口部
神奈川県植物誌2018年版記載の特徴と一致しないものも見られる。

【葉】

)オドリコテンナンショウ の葉

)オドリコテンナンショウ の葉
Zak
Posted byZak

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply